魅力、課題 アートで表現

〝海辺の秘境〟と言われ、過疎化が進む有田市矢櫃(やびつ)地区で行われた「YABITSU LIGHT UP PROJECT」が、日本空間デザイン賞銅賞とサスティナブル空間賞、日本サインデザイン賞銅賞に選ばれた。

 照明の開発やLEDサインを手がける海南市南赤坂のタカショーデジテックと、くらしちゃる矢櫃運営協議会、有田市でつくる同プロジェクトが、昨年8月25日~27日に実施。場所や空間全体を作品ととらえるインスタレーションアートの位置づけで、空き家だけをライトアップし、かつてここに暮らしの光が灯っていたことや人口減少の危機感、アート活動を幻想的に表現したことが評価された。

 総合プロデューサーを務めたタカショーデジテック古澤良祐社長は「矢櫃の魅力と課題、今と昔を知ってもらうのがねらい。ぜひ現地を訪れて実感してください」と話している。

 ライトアップはユーチューブ『照らしちゃる矢櫃』で公開中。

写真=矢櫃の町と自然が照らし出された

(ニュース和歌山/2023年9月23日更新)