体験イベントで地区PR
人口が減り空家が増え続けている和歌山市雑賀崎地区で、にぎわいを取り戻そうと地元住民らが7月、NPO法人「さいかざきポッセ」を立ち上げた。事業第一弾として10月14日㊏、地区内のうみまち食堂うららなどでイベント「リターンさいかざき」を開く。ポッセの清水綾子代表理事は「移住者を増やすため、まず雑賀崎を知ってもらう」と考えている。
雑賀崎で生まれ育った清水さんは、祖母の古民家を夫の伊久夫さんと改装、2015年に移り住んだ。その中で、深刻な空家問題に直面する。細い路地に面した建物が多く、壊してしまうと再建築は難しい。一方で、海辺に住みたいと考える人がいることもつかんだ。メンバーに民泊を営む人がいる上、清水さん夫妻も滞在型民泊を予定しており、「お試し居住に使って」と描いている。
イベントは、あせ寿司作り(2500円)、壁塗り(3000円)、海ゴミアート作り(無料)の3体験。終了後、午後1時半からの街歩きで、地区の暮らしに触れてもらう。清水さん夫妻は「小さいイベントを続け、最終的には空家を埋め、旧正月や盆踊りなどにぎわいにつなげたい」と意気込んでいる。
時間照会、申し込みはさいかざきポッセ(050・3690・3325)。
写真=ラテン語で「目的を持った集団」を表す「ポッセ」のメンバー
(ニュース和歌山/2023年10月7日更新)