目の不自由な子どもたちのために、こども市報や小学生新聞を録音し、盲学校などに届ける小学生のボランティア「和歌山グループ声ジュニア」。活動を見学しました。

 

新聞や市報録音

グループ声ジュニア代表 奥村悦美さん(左から2人目) 回数が増えるにつれドンドン読み方が上達し、国語の本読みにも生かされているそうです。ボランティア活動に熱心に取り組んでいる姿を見て、いつも感心しています。

 1981年に始まったグループ声ジュニアには、現在2~6年生40人が所属。大阪や京都など、関西の視覚支援学校や、和歌山盲学校、点字図書館に、ニュースを録音したCDを送っています。また、目の不自由な人向けのホームページ「サピエ」でも聞けるので、全国に〝声のニュース〟が届けられています。

 CDを聞いた盲学校の先生から「子ども達が職業紹介の記事を興味深く聞いていました」「小学生らしい読み方で、癒やされます」との声が寄せられます。

 高松小5年の小阪まひろさんは「耳が頼りの人たちのため、きちんとした言葉使いを意識して、記事を読んでいます」と話していました。

 

活動のようす

 録音の2週間前に、大人のグループ声メンバーが選んだニュースが渡されます。ニュースをノートに書き起こして内容を理解し、読み方を練習します。

 録音する日は、大人のメンバーを前に練習し、読み方やイントネーションをチェックしてもらいます。

 いざ本番。マイクに向かって練習の成果を発揮します。聞く人にしっかり伝わるよう、ゆっくり、ていねいに読み上げます。

メンバー募集中

●活動は3ヵ月に1回、第3日曜午前9時~午後2時 ごろ、和歌山市木広町のふれ愛センター2階。

●対象は来年度の2~5年生。年間活動費2,000円。

●希望者は12月15日㊎までに、氏名、ふりがな、 来年度の学年、学校名、住所(〒)、電話番号を書き、 メール(koe@skyblue.ocn.ne.jp)で申し込む。

(ニュース和歌山/2023年12月2日更新)