実技や録画で運転振り返る
高齢ドライバーの交通事故を防ごうと海草振興局が11月21日、海南市且来のドライビング・スクールかいなんで高齢者交通安全講習会を開催。60~81歳の男女14人が、運転適性と実技のチェックを受けた。
まず、通常視力に加え運転に必要な動体視力、夜間視力、視野角度などを測定した。高齢になると視力が衰え、見える範囲が狭くなると聞いた前原久仁博さん(67)は「運転に必要な視力が年相応になっていることを知り、やっぱり気をつけないといけない」と振り返った。
次いで、運転指導員と海南警察署員が同乗し、教習所内を走行。途中、コースの段差を乗り越えた後すぐにブレーキを踏む動作や、歩行者のいる横断歩道で、歩行者に目で合図を送り、歩行者は「ありがとう」の意思を伝えるサイン+サンクス運動にも取り組んだ。川上美智子さん(81)は「緊張して、段差をのぼるのが難しかった。一時停止の所はしっかり止まるなど、改めて学ぶことができた」とにっこり。
運転はドライブレコーダーで録画、最後に映像を見て振り返りながら、指導員と警察官が個別に「スムーズな走りで良かった」「死角に気をつけて」と助言した。
同振興局総務県民課の山田佳子課長は「運転を続けていく上で、自身の運転能力を知っておくことが重要。2016年から、延べ392人が受講しているが、開催時期をずらすなどして、より多くの人に参加してもらいたい」と話している。
(ニュース和歌山/2023年12月16日更新)