2024年が幕を開けました。今年は大規模イベントや新施設オープンなど、注目の動きが目白押しです。和歌山県内を中心に紹介します。(いずれも予定です)
1月 地元舞台の映画を上映
海南市や紀美野町がロケ地となった映画をメーンとする「きみの海南映画祭」が初めて開かれる。上映は1月21日~2月25日の㊏㊐㊗で、会場はノビノスや市民交流センター、きみの自然体験館など9カ所。
葬儀で参列者の涙を誘う〝泣き屋〟の女性を描いた『見栄を張る』、かつて自分を虐待し捨てた認知症の母親を介護する女性が主人公の『ひとつぼっち』など長編、短編合わせて約30本を日替わり上映する。また、同祭準備実行委(東山直美会長)製作作品のお披露目も。
長編1作または短編3作1000円、全作3000円。中高生半額。1月6日㊏からスタンプラリーを始め、一足先に盛り上げる。
2月 2年連続TGC 共生社会目指す
和歌山市で2年連続となる「東京ガールズコレクション(TGC)」が2月3日㊏、同市手平のビッグホエールで開かれる。女優としても活躍する新川優愛や岡崎紗絵、バラエティ番組で存在感を見せるみちょぱこと池田美優、ゆうちゃみ、ゆいちゃみらが出演する。
今年は共生社会を目指した「ハーモニー・マーチ・ステージ」を新設。オーディションで選ばれた県内在住者が、障害の有無や性別に関わらずプロのダンサーとパフォーマンスを繰り広げ、互いに認め合うとともに、一人ひとりが輝ける社会を表現する。
4月 全国初 公立高で宇宙学ぶ
日本初の民間ロケット発射場がある串本町。串本古座高校普通科に公立高で全国初の宇宙探究コースが新設される。
宇宙産業関連企業や大学などの研究機関と連携し、専門家の指導で探究的な学びを行う。
6月 JR海南駅前にホテル
JR海南駅前に6月末、海南市最大の「ホテルルートイン海南駅前(仮称)」が開業する。約2231平方㍍の敷地に地上12階建てで、客室248室、レストランと大浴場を備える。
市内観光の拠点として、駅前のさらなるにぎわいと新たな雇用の創出を見込んでいる。
10月 玉津島行幸から1300年
聖武天皇が和歌浦の玉津島へ行幸して1300年。10月、「和歌の聖地 和歌の浦誕生1300年記念大祭」を開く。
平城京から玉津島へと向かった聖武天皇と貴族、有名歌人の行幸行列「聖武天皇玉津島行幸」と「法楽和歌会」を再現する。
当日は、約100人が片男波から不老橋を渡って玉津島神社まで練り歩き、冷泉流宗家、冷泉家による和歌の朗詠「和歌披講」を実施する。
また、市内の小中学生を対象に和歌の浦の魅力と課題を探究するフィールドワークを行うなど、多くの歌人が愛した美しい自然環境を守る活動にも力を入れる。
春 「みどりの愛護」35回目で和歌山県初開催
全国「みどりの愛護」のつどいが春、和歌山市で行われる。1989年に「みどりの日」が制定されたのをきっかけに90年から毎年開かれ、35回目の今年、初めて全国大会を和歌山で開催する。
公園緑地等の愛護、地域の緑化や保全に取り組む団体が各地から集まり、緑を守り育てる国民運動を推進する。
和歌山城ホールや和歌山城公園が会場で、「みどりの愛護」功労者を表彰する式典と記念植樹を予定。関係者合わせ800~1000人の参加者を見込んでいる。
秋 四季の郷公園 宿泊可能に
自然を楽しめる和歌山市明王寺の道の駅四季の郷公園に、宿泊施設がオープンする。
「和歌山の四季を感じ、豊かな食に触れ自然に抱かれながら心を満たす里山の時間」がコンセプト。公園の北側に広がる約15000平方㍍に、周辺の風景と調和し別荘のように過ごせるヴィラタイプの宿泊施設20棟や、バーベキューゾーンを配置。さらに、フィンランドの伝統的な樽型サウナ小屋「バレルサウナ」を4基導入する。
非日常の体験と、くつろぎの空間を提供することで、訪問客により長く滞在してもらえれば、地域活性化につながると期待をかける。
年間 世界遺産登録20周年
ユネスコ世界文化遺産のひとつ、「紀伊山地の霊場と参詣道」。登録から20周年を記念し、県内各地で事業やイベントが予定されている。
昨年12月に大阪天満から熊野三山に向け「令和の熊野詣 熊野古道リレーウォーク」がスタート。今年は1月13日~3月2日の㊏㊐計7回で紀伊路を歩く。
また、メタバース(三次元の仮想)空間で参詣体験できる専用アプリの運用を開始。さらに、「弘法大師空海ゆかりの3霊跡巡礼スタンプラリー」を12月末まで実施している。
(ニュース和歌山/2024年1月1日更新)