3月17日 有志が意見交換会
レトロな木造校舎が残る和歌山市吉原の安原小学校吉原分校。2018年3月限りで休校し、23年4月1日で廃校となった。その校舎を残し活用法を探ろうと、3月17日㊐午後1時半から、同市和田の竈山神社で「安原小学校吉原分校とその周辺の魅力を考える意見交換会」が開かれる。主催する「森の願い」の伊良波範子代表は「校舎はジブリの世界のような癒やしの力を持つ貴重な環境財産で、未来に残すべきもの」と力を込めている。
分校は、名草山の麓に位置し、1952年と72年建設の木造校舎2棟が残る。校舎と校庭は借地で、プールは市有地。校舎の耐震性に問題があるため、市は2023年度に取り壊し、土地を返却する予定だった。しかし、「校舎とその周辺環境は貴重。地域住民が活用できる場に」と存続を求める声が上がっていることから、解体を見合わせている。
意見交換会では、建築家の中西重裕さんが「吉原分校の魅力を語る」、伊良波代表が「吉原分校の価値と有効活用」と題し講演。続いて、参加者を交えて話し合う。
伊良波代表は「耐震工事を施し、あらゆる年代の様々な立場の人が交流できる場を作ることで地域や社会、個人の問題解決につながる新たな仕組みをつくりたい」と話している。
参加無料。希望者は応募フォーム(https://ssl.form-mailer.jp/fms/b27ee0b6811885)から。先着40人。
写真=昭和の木造校舎が建つ吉原分校
(ニュース和歌山/2024年3月9日更新)