紀美野町初生谷 入り口の目印に
「滝さん」と呼ばれ、守り神と親しまれる紀美野町初生谷の不動の滝。地元有志3人が2月24日に鳥居を据え、竣工式を行った。メンバーの岡博誠さんは「パワースポットとしてネットで紹介され、遠方から来られる方もいます。ただ、滝への入り口が分かりづらかったので、目印になります」と強調する。
滝は落差約30㍍。手前に不動明王が祀られている。道路をはさんで山側にある奇岩、天狗岩と並び、観光資源として知られる。しかし、オフロードバイクで滝つぼ近くまで乗り入れる人がいたため、「鳥居を建て、入り口の目安にすると共に、神域であると示して侵入を防ごう」と考えた。
鳥居は2年前、有志の浦晴雄さんが海南市大野中の春日神社にある小さな鳥居から発案。三上秀信宮司に相談すると、業者に連絡し、材料を無償で提供してくれた。
昨年7月から3人で組み始め、今年2月に高さ3㍍、幅2㍍の鳥居が完成。坂直(ただし)さんは、「観光客に分かりやすくなった。駐車スペースもあり、ゆっくり見物してもらえます」、浦さんは「初生谷は3世帯だけしかないので、隣の花野原地区の方に土台作りや運搬に協力してもらい、立派な鳥居が建ちました」と喜んでいる。
写真上=左から岡さん、浦さん、坂さん
(ニュース和歌山/2024年4月6日更新)