新たな目標設定

 2月の日商珠算能力検定1級試験で、和歌山市立山東小学校5年(当時)の岡﨑結加さんが、見取り算、かけ算、割り算のすべてで満点を取った。全国で6883人が受験し、満点は28人と全体のわずか0.4%。5月10日に同市西汀丁の和歌山商工会議所で表彰を受けた。岡﨑さんは「うれしさもあったけど、『やっとか』と安心した気持ちが大きかったです」と話している。

 3歳上の兄の影響を受け、1年から同市吉礼の大河内珠算会に通い始めた。「算数は苦手だったけど、そろばんを始めてどんどん計算間違いが減り、楽しくなってきました」とにっこり。

 2年の秋に2級、3年の秋には1級に合格した。その後、1級満点を目指し練習を重ねてきた。「試験前は教室がある月水金に加え、土曜も2時間トレーニングしました」と振り返る。

 年3回ある試験に挑むこと6回。制限時間を考え、計算だけでなく、書き取りのスピードアップも意識し、念願の満点合格を勝ち取った。同教室では11人目で、指導する阪本淳志さんは「集中力が抜群。どうすればもっと速く、正確に答えを出せるか常に探究している」と分析する。

 今後の目標は、全国暗算コンクールと全国そろばんコンクールで好成績を収めること。「昨年、暗算は100位以下、そろばんは95位だったので、両方70位以上を目指します」と、今から気合い十分だ。

写真=「頑張ったことが結果になってうれしい。これからもそろばんは続けます」と岡﨑さん

(ニュース和歌山/2024年6月1日更新)