和歌山市の岩橋延直さん 「自分らしく自然体で」

 「輝く女性を応援し、互いを尊重し合う男性」を選ぶミスター・オブ・ザ・イヤーの世界大会が6月27日、東京で開かれ、60歳以上のレジェンド部門に、和歌山市の岩橋延直さんが大会最高齢の90歳で挑戦する。「世界でも自然体で挑みたい」と無欲を貫く考えだ。

「90歳、まだまだ無限の可能性があると思っています」

 同市三木町で、歯科医として今も現役で治療にあたる岩橋さん。交友の広さ、気さくな人柄から「えんちょく先生」の愛称で親しまれている。

 昨年8月の関西大会では得意のマジックを披露。スピーチで「25歳で歯科医院を開業し、地域で歯の健康に貢献してきたこと」「児童合唱団育成会の代表として、子どもたちを見守ってきたこと」をアピールした。

 さらに、「腹八分目」「睡眠、仕事、自由な時間をそれぞれ8時間で収める生活リズム」など、心と体の健康に気を配っていたことが功を奏し、ウォーキングやポージングのステージでは、90歳になっても衰えを知らないスタイルの良さで観客を魅了した。

 その結果、関西大会でグランプリを受賞、42人が出場した11月の全国大会でも見事栄冠をつかんだ。「1位に選んでいただき、『この賞にふさわしい人生を今後も歩んでいかないと』と、初心にかえしてもらいました」と振り返る。

 世界大会の課題には、英語での1分間スピーチがある。「話す内容は変わらず、これまでの経験を踏まえたもの。あくまで自分らしく、そのままを見てもらいたい」と心を決めている。

(ニュース和歌山/2024年6月15日更新)