水着専門店ひかる  形、色柄自由に

 水泳やフィットネスなどスイムウエアのセミオーダーを受け付ける「水着専門店ひかる」(海南市船尾)が4月、赤ちゃんサイズの取り扱いを開始した。オーナーの井本ひかるさん(59)は、「家族でそろえるのがオススメ」とアピールしている。

 24歳の時、結婚を機に大手メーカーの水着を手がける義父の縫製加工会社で働き始めた。「技術がなく、本当に大変だった」と振り返るも、「上達するにつれ、だんだんと好きになりました」と話す。泳ぎが苦手ながら、「これなら水に入りたい」と思える、自分用を作ったのをきっかけに、48歳でオーダー水着店を始めた。

ベビー用水着を作る井本さん

 生地は質の高い日本製にこだわり、なるべく無駄にしないがモットー。はぎれをスイムキャップに変身させ、セットにすると、「かわいい」と口コミで徐々に広がった。注文を受けるたび、サイズやデザインをノートに書き残し、今や10冊を超えた。「オーダーはより気をつかいますが、直接お客さんの反応が見られる」と、やりがいを感じている。

 昨年初孫が誕生。以前、会社で乳幼児用を受託していたことを思い出し、「還暦を前に、もう一花咲かせたい」と、新たにベビー用のセミオーダー受け付けを決めた。「ワンピースやビキニ、オールインワンなど、形も色柄も自由に選べます」とにっこり。

 井本さんは「もっと地域の人に知ってもらえるよう、今後はイベントやマルシェに参加したい」と意気込んでいる。

 同店(073・482・2278)。

(ニュース和歌山/2024年6月22日更新)