腹話術師 千田やすし芸歴50周年で

 海南市出身の腹話術師、千田やすしさんが4月、芸歴50周年を迎えたのを記念し7月20日㊏、大阪の天満天神繁昌亭で「海南市ゆかりの三人会」を開く。千田さんは「あっという間の半世紀、腹話術を中心に芝居や司会もやってきました。落語、マンガ、それぞれのプロの技を味わってください」とほほ笑んでいる。

相棒のひかるちゃんと

 1974年に大成高校を卒業し、腹話術師の川上のぼるさんに弟子入り。司会などをしていたが、10年目から腹話術をメーンに活動。マジックやミュージカル出演など多方面で活躍してきた。

 三人会は、ニュース和歌山で『和歌山さんちのハッサク君』を連載する漫画家、いわみせいじさんと、繁昌亭元支配人の恩田雅和さんが企画。千田さんが相棒のひかるちゃんと腹話術を、いわみさんは舞台上でイラストを即興で描き、両親が黒江出身の桂梅團治さんは落語と、それぞれ芸を披露する。また、紀の川市出身の落語家、桂文福さんと、桂勢朝さん、桂小梅さんも出演。中入り後は全員で千田さんにまつわるトークショーを繰り広げる。

 千田さんは「全国でプロの腹話術師は10数人しかいない、いわば〝絶滅危惧種〟。皆さんに楽しんでもらえるよう、生涯をかけて精進します」と前を見据えている。

海南市ゆかりの三人会

7月20日㊏午後6時、大阪の天満天神繁昌亭。3000円、当日3500円。梅團治事務所(06・6606・5632)。

(ニュース和歌山/2024年7月13日更新)