西脇小児童ら 運行前に見学

 新しいめでたいでんしゃ「かなた」を見てもらおうと、南海電鉄が7月10日、お披露目会を開催。和歌山市西庄の西脇小学校1、2、4年生が和歌山市駅構内の車庫を訪れ、運行前の車両を見学した。

車体は「太古といまと、未来を結ぶ架け橋」を虹色で表現している

 新車両は、現在加太線を〝泳ぐ〟「さち」「かい」「なな」「かしら」の「遠い祖先」との設定。鮮やかな虹色で、クリッとした目とうろこがあしらわれた2両編成の車体に、子どもたちは「かわいい」「グラデーションがきれい」と大興奮。

 車内で4年生の川口月維(るい)くんが「一番びっくりした」のは、内装が1両ずつ違うこと。1両は、県立自然博物館の監修で、「太古の記憶」をコンセプトとする。床面に有田川町で化石が発見された「ワカヤマソウリュウ」を実物大で描いたほか、ナウマンゾウのフォトスポット、古代生物の図鑑やクイズを楽しめる。

飾られた絵を見て盛り上がる子どもたち

 宮本和空(わく)くんは「海の中みたいで驚きました。古代のことが学べてうれしい」とにっこり。

 もう1両は、空と虹、加太の自然などをイメージしたカラフルな装飾で、「未来への想いとSDGs」を表す。加太の海に漂流してきた廃材や段ボールを利用し、同市出身アーティストによる鯛のオブジェやコラージュ、さらに、同小の子どもたちが「加太沿線で残したい風景」をテーマに描いた絵を展示している。

 角谷心愛(ここ)さんは「つり革が海の生き物で、ロールスクリーンの虹が特にかわいい」とイチオシしていた。

(ニュース和歌山/2024年7月20日更新)