岩出市の山岳写真愛好家・吉田浩章さんと、長女で上岩出小6年生の吉田妃凜(きり)さんが8月13日㊋から、和歌山市満屋のギャラリーアクアで初の親子展「セカイのサカイ」を開く。
浩章さんが雪山を中心に、過酷な自然の山を撮影した写真、妃凜さんがオイルパステルや水彩、アクリルガッシュなどを駆使し、空や宇宙、海などを描いた計約30点を展示する。
「保育園のころから絵筆を握ってきた娘の、小学校卒業を前にした集大成。僕はおまけです」と浩章さんは笑うが、数多くのフォトコンテストで受賞を重ねた実績がある。妃凜さんが「お父さんのはすごく迫力がある。撮るものの印象を捉えている」と尊敬のまなざしを向ければ、「娘はきれいな心が表現されていて、素直で迷いがない」と浩章さんが目を細め、笑顔を送り合う。
タイトルの「セカイのサカイ」は、妃凜さんの大好きなモチーフ〝空と海の境界線〟を言葉にした。他に、子どもから大人になる「サカイ」、思春期を迎える娘と父親との「サカイ」、登山につきまとう生と死の「サカイ」など、親子の間に存在する様々なサカイの意味を込めた。
浩章さんは「世界観は全く違いますが、共通点を見出してもらえたら」、妃凜さんは「私の作品で、一人でも元気になってくれればうれしい」と話している。
18日㊐まで。午前10時〜午後5時。同店(073・463・4640)。
(ニュース和歌山/2024年8月10日更新)