池田孝広さん 募金呼びかけ

 20年ほど前の交通事故で、両下肢にマヒを抱えた高知市の池田孝広さん(50)。8月31日㊏~9月1日㊐の「24時間テレビ」放映に合わせ、車イスで紀三井寺競技場からふじと台のイオンモールまで約80㌔を走り、福祉への募金を呼びかける。池田さんは「『いまの自分だからこそ伝えられることがある』との思いで走ります。『競争』も良いけれど、『共走』も大事」と意気込んでいる。

 事故で車イス生活になった当時は、「もう歩けない」と絶望したが、「車イスが自分の個性で、スタイル」と思えるようになってから、運動やボランティアに力を入れ始めた。ホノルルや沖縄、大阪などで車イスマラソンに挑戦したほか、高知─室戸間約90㌔を走る募金マラソンを主催。さらに、東京オリンピック聖火ランナーやパラリンピック開会式先導役を務めるなど積極的に活動し、「ロス・パラリンピックにはアーチェリーで出たい」と夢を抱いている。

 募金マラソンを和歌山市で実施するのは初めて。31日午後4時に紀三井寺競技場を出発し、国体道路、大浦街道、河西公園を経て加太の淡嶋神社で折り返し、イオンモールを目指す。一緒に走る人を募集しており、車イスや自転車でも可。ただし、マラソンは自己責任。希望者はいちごの里(073・471・4766)。当日参加や一部区間のみでも良い。マラソンは、ユーチューブ「つむぎ人チャンネル」で中継予定。募金は24時間テレビに寄附する。

写真=昨年の高知募金マラソンで協力を呼びかける池田さん(左)

(ニュース和歌山/2024年8月24日更新)