今年も幅広い分野で活躍された方々に紙面を彩っていただきました。そんな皆さんへ贈るニュース和歌山大賞。編集部が選んだのはこの4組です。
ラストイヤーで悲願の最優秀賞 〜 ぴょんぴょん亭うさぎさん
7月に宮崎で開かれた「ひむかの国こども落語全国大会」にラストイヤーとなる高校3年の今年も挑戦し、悲願の最優秀賞に輝きました。小学1年から出場、4度優秀賞に選ばれましたが、最優秀賞には及びませんでした。吉報を耳にした瞬間は涙をこらえたものの、「インタビュー中、我慢できず泣いちゃいました」と照れ笑い。「春から大学生。環境は変わりますが、落語は続けます」と、まだまだ笑いを届けていくつもりです。
能登の祭りに駄菓子屋出 〜 はよ、かえり屋 藤井美佳さん
駄菓子店「はよ、かえり屋」を営む和歌山市寺内の藤井美佳さんが、能登半島地震で被災した石川県七尾市の浄泉寺で、3月17日に開かれた祭りに出店しました。金沢市出身の藤井さんは親せきが同寺の住職で、祭りの計画を聞き「何かできないか」と出店を申し出ました。地域には駄菓子屋がなく、子ども達は大喜び。「3月以来帰省できていませんが、機会があったらまたお店を出したいです」と話しています。
全国都道府県対抗駅伝 区間賞 〜 洛南高陸上部 田中悠大くん
岩出二中3年生だった1月、広島の全国都道府県対抗駅伝2区(3㌔)で15人抜きの大活躍。区間賞と中学生の部優秀賞に輝きました。2月の全国クロスカントリー大会(3㌔)も優勝し、これで中3の1年間は負け知らず。進学した京都の洛南高校でも、4月の京都府春季大会1500㍍をいきなり大会新記録で制覇し、9月の近畿ユース選手権で1500㍍1年の部優勝など、まだまだ伸び代を感じさせる逸材です。
さようなら、くまの園長 〜 和歌山城公園動物園 ベニー
1994年に京都市動物園からやってきたメスのツキノワグマ。2015年には選挙で「初代動物園長」に就任しました。30年にわたり親しまれてきましたが、今年7月、心不全のため31歳、人間だと約100歳で息を引き取りました。クマ舎前に設置された献花台には多くの花束と手紙が供えられ、「天国でも元気に過ごしてね」「ベニーちゃんのこと、いつまでも忘れないよ」と、別れを惜しむ言葉が寄せられました。
(ニュース和歌山/2024年12月21日更新)