今年の干支は「巳」。神様の使いとして昔話にもよく登場するヘビは、富の象徴ともされる縁起のよい生き物です。そんなヘビにちなんだ、県内のスポットをご紹介します。
伊太祁曽神社
魂宿る木彫りの蛇
木の神、五十猛命をまつる伊太祁曽神社では、チェンソーで丸太を彫刻したヘビが奉納されています。また、神巳を削った際のおがくずも授与中。金運の守り神として持ち歩けば富に恵まれるかも!?(和歌山市伊太祈曽558)
住持池(住蛇ヶ池)
根来の守り神が住む池
那賀郡三大池に数えられる岩出市根来の住持池は、守り神のヘビが住む「住蛇ヶ池」として地域で慕われてきました。ヘビが住むに至った伝承は、『根来の子守唄』や紙芝居などで今も語り継がれ、オペラでも上演されています。(岩出市根来地内)
道成寺
絵とき説法で聞く迫力の物語
熊野詣の僧・安珍に恋の炎を燃やした清姫が、裏切った安珍を大蛇となって追う悲恋の『道成寺縁起』。最後に安珍が逃げこんだとされる道成寺で、この物語を絵とき説法で聞くことができます。(日高川町鐘巻1738)
蛇岩大明神(蛇岩神社)
一願成就のパワースポット
生卵に願いを書いて供えると願いが叶うと言われる密かなパワースポット。社の背後には僧侶とヘビの伝説が残るご神体の巨石「蛇岩」がそびえます。元日の10〜15時には雑煮のふるまいも。(紀美野町三尾川224-95)
蛇形地蔵
熊野詣の安全を守り続ける
熊野古道・中辺路沿いに鎮座するのは、ヘビの鱗のように見える海藻の化石を背に置く「蛇形地蔵」。熊野を往来する人にとりつく妖怪による遭難を防ぐためにまつられています。(田辺市中辺路町道湯川)
和歌山市の谷本羽衣翔さんは2匹のヘビを飼っています。左手に抱えているのはボールパイソンの「ベビ」、右手がコーンスネークの「蛇丸」です。
(ニュース和歌山/2025年1月1日更新)