甲子園に挑む気持ちを漢字一文字で表してもらいました。(丸囲み数字は背番号。掲載の登録選手は変更される場合があります)※文中敬称略

 

智辯学園和歌山高等学校

目指すは「日本一」のみ

 選抜は2年ぶり16回目の出場。投手陣を中心に、目指すは「日本一」のみ。「走れる選手がそろった」新チームについて、中谷仁監督と山田希翔主将が語ります。

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──チームの特徴は?

中谷仁監督 投手は渡邉颯人、宮口龍斗を中心に、奥雄大、田中息吹らがしっかりした投球ができ、「点を取られない野球」を目指せます。特に渡邉は、秋の大会自責点「0」と、試合を作れるのが魅力。攻撃では、一番、藤田一波の出塁率が高く、長打力のある山下晃平、福元聖矢らにつなぎます。足の速い選手が揃い、奥なんかはプロでも速い方ですよ。

山田希翔主将 やはり投手力。渡邉は制球力があり、ピンチを抑えてくれるので頼りになり、宮口は速球をしっかり投げ込めます。この2人がチームを引っ張ってくれます。攻撃は、「次の塁を取る」のが共通認識で、常に「どうやってランナーを進めるか」を考えています。

──守備はどうですか?

中谷 「内野守備がウィークポイント」と捉え、その改善に向け、特に強化してきました。長打力がある清水大夢の守備力がアップしてきましたので、楽しみです。

──印象に残る試合は?

山田 秋の近畿大会決勝の東洋大姫路戦です。技術面だけでなく体の大きさも差を感じました。その差を縮めようとウェイトトレーニングに力を入れ、打者は飛距離が伸び、投手も球が速くなりました。また守備も重点的に練習しました。まだまだですが、着実に良くなっています。

──スローガンは?

山田 「一勝を、球際を、優勝を、『つかむ』」の思いを込め、みんなで「GRAB IT」と決めました。

──甲子園を控えて。

中谷 試合ができる喜び、楽しさを通し、色んな視野で何か感じ取って欲しい。

山田 チャンスでの一本と守備力向上に重きを置いています。東洋大姫路に秋の雪辱を果たしたいです。

──目標は?

中谷・山田 目指しているのは、「日本一」だけです。

 

和歌山市立和歌山高等学校

「彩(いろどり)」テーマに一丸となる

 新人戦初戦敗退を機に大変身。「しぶとい野球」で3年ぶり9回目のセンバツ切符をつかんだ市立和歌山の半田真一監督、川邉謙信主将が意気込みを話します。

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──監督が率いて、春夏8回目の甲子園です。

半田真一監督 粘り強く守って最少失点でしのぎノーヒットで点を取るような、しぶとい野球をします。

──主将のチーム評は。

川邉謙信主将 機動力が高く、どこからでもチャンスを作れ、また、打たせて取る守りで、リズムを生みます。

──昨夏以降、チームに目立った変化は?

川邉 新チーム最初の公式戦で、10安打で1点しか取れず初芝橋本にサヨナラ負けしました。以来、「どう1点をもぎ取るか」を強く意識しています。強みは、流れに乗ったときの勢い。全員が一つにまとまります。

半田 全員が「選抜で力を発揮する」と、練習の雰囲気を作れてきました。冬にフィジカルを強化しましたので、実戦で生かしたいです。

──キーマンは。

川邉 投手は、土井源二郎。コントロールが良く、緩急で打者のポイントをずらします。攻撃では、一番の津本峰月。足が非常に速く、塁に出れば意表を突く走塁でホームまで還ります。

半田 加えて投手の丹羽涼介は、140㌔超のボールで三振を取れ、球種の多い中谷大翔、左腕の今村晴南も控えます。攻撃では、全員が何をすべきかを考え、守備では、取るべきアウトをしっかり取ることが大切。セカンドの有本悠眞は守備からリズムを作れます。

──甲子園に向けて。

川邉 「みんな違ってみんなイイ」をテーマに、「彩(いろどり)」をスローガンにしました。この言葉の元、一丸となっています。

半田 自信と誇りを持ち、臨んで欲しい。大舞台で力を出せれば、夏につながります。大会ではベスト4以上を目標に、決勝で智辯和歌山と対戦したいですね。

(ニュース和歌山/2025年3月15日更新)